跳躍

川のほとりで幸せな夢を見ていた。夢の中で10歳若くなった僕と君は、お互いのどんなことも魅力に見えるような初恋の時期だった。あいまいなキスをした後、君の唇が何の熱も帯びてはいない事に気付き僕は夢中から覚醒した。現実の世界が息苦しいほど夢の中で僕は自由になれる。遠くで天使がハープを弾いている音が聞こえる。僕の夢の中で、魚が跳んでいる川のほとりで君は10年前の姿でいた。思わず口が緩むような幸せな夢だった。10年前の今日、僕は恥ずかしくて君に言えなかった白々しいセリフと一緒に僕の秘密を打ち明けた。真実は現実よりも澄んだ空気で告げられた。君はきっと僕のことを嫌いになるだろうと思ったが、その後で君は僕を認めてくれた。夢の中で彼女は永遠に廻り続ける。僕はきっと二度と生き返らない。