賀正 未明


未明を知らせるベルが短く鳴った。僕は少し寒くなりすぎたのでストーブの火をつける。部屋にはさきほどこぼした灯油と食べかけのミルクチョコレートの匂いがただよっている。時計の秒針だけが正確に僕1人に2015年が終わったことを伝えようとしている。台所は蛍光灯の白いあかりだ。そこから僕は冷蔵庫の中でよく冷えたビールを探そうとしたが、結局僕が飲んだのはコーラだった。一昨日からの食べすぎで胸のあたりがむかむかする。半ばむりやりコーラを飲んだ。ほどなくしてストーブの火が部屋をあかるくしはじめた。少しだけ暖かくなったので少しだけ眠くなった。板チョコが少しだけ柔らかくなった。ここでおしまいとなった。